目次
- タイニーハウスとは?
- タイニーハウスの魅力
- タイニーハウスはどんな間取り?
- タイニーハウスの価格相場
- タイニーハウスの疑問を解決!
- ・建築確認申請は必要?
- ・自宅と同じ区画内に建てる場合の注意点
- ・タイニーハウスは固定資産税がかかる?
- 小さな家・小屋のおしゃれな間取り事例を紹介!
- ・16坪からかなう平屋スモールハウス
- ・6畳のユニットを自由に組み合わせる小屋
- ・セルフビルドできる4.5畳のマイスペース
タイニーハウスとは
タイニーハウス(tiny house)とは、直訳するととても小さな(tiny)家という意味です。スモールハウスとも呼ばれ、10㎡(約6畳)~20㎡前後の平屋建ての小屋のような家を指します。
タイニーハウスの発祥はアメリカで、2000年頃から「高い住宅ローンを抱えて大きな家を持つよりも、必要最小限の住まいとモノでシンプルに暮らす」という考え方が広まったことがきっかけと言われています。アメリカではハリケーンによる災害や2008年に起こったリーマンショックで住宅ローンを払えずに家を手放すことになった人も多かったことから、「これからは最小限のシンプルな暮らしがしたい」と考える人も増えたと言います。
アメリカ映画などでよく目にするトレーラーハウスや小さなログハウスなどもタイニーハウスの1種と言えます。
タイニーハウスの魅力
・ミニマルな暮らしができる
ミニマリストとは、最小限のモノで暮らすライフスタイルの人を指す言葉です。「モノをたくさん持っている=より価値がある」という考え方もありますが、逆に手放すことで気持ちが軽くなりアクティブになった、家事や掃除の手間も減ったという体験談もよくお聞きします。日本でも断捨離が流行ったり、こんまりさんの書籍「心がときめく片付けの魔法」がヒットしたりしましたよね。
自分が本当に求めるライフスタイル、自分に合った暮らし方とは、と突き詰めて考えたときに、ミニマルな暮らしが合っていることに行き着く人も増えています。
「小さな家」タイニーハウスは、必要最小限の家に、必要最小限のモノ、設備だけで暮らす、ミニマルな暮らしを実現したい人におすすめです。
・セカンドハウスにもおすすめ
もう一つ、タイニーハウスの活用方としておすすめしたいのが、セカンドハウスとしてタイニーハウスを持つということです。
セカンドハウスとは、メインに暮らす自宅以外に所有するもう一つの家のことを指します。別荘もセカンドハウスの1つと言えます。別荘は避暑地やリゾート地など自然豊かな環境に建てるイメージがありますが、セカンドハウスはリゾート地だけでなく、家の近く、通勤に便利な場所、第二の拠点となる場所など、様々な立地で実現できます。
例えば、
- ・通学や通勤に便利な場所で平日だけ過ごすための家
- ・仕事のない週末に家族でくつろぐための家
- ・仕事のエリアを広げるために新たな拠点として建てる家
なども、セカンドハウスと言えます。
タイニーハウスは、建築初期費用が少なめで家具や家電も最小限で済むため、「生活のもう一つの拠点」にも向いています。
・敷地内に建てる「趣味の部屋・秘密基地」
タイニーハウスを建てるのは家から離れた場所だけとは限りません。敷地に余裕があれば、母屋に対する「離れ」のように、ゆったりくつろぐための秘密基地、隠れ家的な用途で建てるのもおすすめ。
毎日の忙しい暮らしの中でも非日常を感じられる、すてきな息抜きスポットになりますよ♪
タイニーハウスはどんな間取り?
タイニーハウスは、延べ床面積は4.5~6畳(8.2~10㎡)程度のものから、スモールハウスと呼ばれる15坪程度の平屋など、広さは様々です。
間取りも、ワンルーム~3LDK程度まで様々で、シンプルな小屋タイプから、キッチン付き、トイレ・シャワー(お風呂)付きまで設備のバリエーションも豊富です。タイニーハウスで実現したいことや暮らし方に合わせて選びましょう。
タイニーハウスの価格相場
ここでは、タイニーハウスの価格相場について簡単にまとめてみます。タイニーハウスは決まった工法や仕様があるわけではなく、小さい家の総称です。前述した移動できるトレーラーハウスや、輸送用に使われるコンテナを利用して居住用にしたコンテナハウス、プレハブ住宅などもタイニーハウスと呼ばれることもあります。
ここでは、基礎付きで敷地に定着する「固定型」のタイニーハウスの価格相場を紹介します。
・【固定型】6畳程度の小屋の場合
延べ床面積10㎡(約6畳)程度で、水周り設備のないシンプルな小屋タイプのタイニーハウスは、本体価格100万円~300万円ほどが相場になります。オプションで水周り設備を付けられたり、断熱仕様にしたりできるタイプもあります。
シンプルな小屋タイプは、セルフビルドに対応している商品も多いので、自分のペースでコストを抑えて建てられます。DIYで内装を自由にカスタマイズできることもメリットです。
ただし、小屋のセルフビルドキットは、工事費用は価格に含まれていないことが多いので、基礎工事費用や必要な工具は別途用意しなければなりません。また、水道などを付けるなら、給排水などの設備工事も必要です。初心者の場合は、建てようとしている小屋が建築確認申請が必要なのか、基礎工事や設備工事まで自分で行うのかなどを事前にしっかりチェックして、必要な総費用と工事を明確にしてから建てるようにしましょう。
・【固定型】15坪~25坪程度の平屋の場合
最近は、ミニマルな暮らしの実現やセカンドライフのための終の棲家として、15~25坪程度の小さな平屋を建てる方も増えています。厳密なタイニーハウスの意味からは少し離れるかもしれませんが、小さな家と言う意味では小さな平屋もタイニーハウス(スモールハウス)の1種類とも言えます。
平屋を新築する場合の坪単価の目安は、高級住宅メーカーや工務店の場合は約70~100万円/坪が目安となります。
この坪単価を元に本体価格を計算すると、
- →15坪の平屋:約1050~1500万円
- →20坪の平屋:約1400~2000万円
- →25坪の平屋:約1750~2500万円
が建築費用(本体価格)の目安になります。
一般的なハウスメーカー・工務店の場合は約50~80万円/坪が目安になります。
この坪単価を元に本体価格を計算すると
- →15坪の平屋:約750~1200万円
- →20坪の平屋:約1000~1600万円
- →25坪の平屋:約1250~2000万円
が建築費用(本体価格)の目安になります。
この坪単価は相場となりますので、ハウスメーカーや工務店によっては相場と変わってくる場合もあります。また、本体価格に加えて外構や給排水工事などの付帯工事や諸費用が別途かかります(付帯工事・諸費用コミコミの会社は除きます)。あくまで目安として参考にしてください。
タイニーハウスの疑問を解決!
次に、タイニーハウスを建てるときに気になる疑問について解説していきます。
・建築確認申請は必要?
基礎付きの小屋など固定式のタイニーハウスは、基本的には床面積が10㎡を超える場合に建築確認申請が必要です。また、防火地域および準防火地域内の場合は10㎡以内でも建築確認申請が必要です(さいたま市の場合)。建物のサイズ以外にも、都市計画区域か、母屋がすでにある敷地か、用途地域は何か、など、様々な条件によって確認申請の要・不要は変わってきます。自治体によってそれぞれルールがありますので、事前に建築確認申請が必要か、法令に違反するおそれがないかなどを、施工会社や販売店に相談したり、自治体に確認しておきましょう。
・自宅と同じ区画内に建てる場合の注意点
建築基準法には「1つの区画に1つの建物しか建てられない(1敷地1建物)」が原則にあります。1つの敷地に複数の建物を建てる場合は、それぞれの建物の建築用途が不可分(分けられない)ことが前提です。
母屋と離れ(書斎や客間など)・小屋のように、それぞれの建築物が個別で成立しない場合はOKですが、それぞれの建物にキッチンやトイレ、浴室などがあり単独で住宅の機能を満たす場合は建築用途が不可分とはみなされず、建築はできません。この場合は敷地を分割・分筆(1つの土地を複数の土地に分けて登記する)するなど、別の手続きが必要になります。
自宅の敷地内にタイニーハウスや小屋を建てる場合は、この1敷地1建物の原則を念頭に、建てたい建物の設備などから敷地分割など必要になる手続きはあるか、自治体や施工会社にあらかじめ相談しましょう。
・タイニーハウスは固定資産税がかかる?
タイニーハウスは、移動式のトレーラーハウスを除き、基礎付きタイプは、土地に対する定着性があるとして固定資産税がかかる可能性が高いです。
また、トレーラーハウスも土地に固定したり、デッキや階段を設置して地面と一体化した場合は固定資産として扱われる可能性があります。
小さな家・小屋のおしゃれな間取り事例を紹介!
テクノホームのご提案するライフスタイル提案住宅「BinO(ビーノ)」から、タイニーハウス(スモールハウス)や小屋のおしゃれな間取り・施工事例をご紹介します。
家は小さく建てて豊かな暮らしがしたい、ミニマルな暮らしを実現したい方はぜひ参考にしてくださいね。
・16坪からかなう平屋スモールハウス
延べ床面積16坪・1LDKの小さな平屋の施工事例です。対面キッチンのワンフロアLDKと寝室、サニタリー、収納と必要最小限の設備が整い、1人~2人暮らしにぴったりな間取りプランです。
コンパクトですが玄関とリビングをつなぐようにウッドデッキがあるため、室内側から見ると外への広がりを感じられる間取りになっています。
コンパクトな平屋シリーズcovaco(コバコ)は、延べ床面積16坪、22坪、24坪、26坪で1LDK~3LDKまで対応しています。詳しいプラン内容やデザインは関連ページからチェックしてみてくださいね。
関連ページ LINE UP|平屋|COVACO
・6畳のユニットを自由に組み合わせる小屋
こちらは、必要最小限の6畳で作られた小屋の施工事例です。BinOの小屋「COCKPIT(コックピット)」シリーズは、1ユニット=6畳を最小単位にして、敷地形状やライフスタイルに合わせてユニットをジョイント(連結)することができます。
ユニットは土間仕様の「GARAGE」と居室仕様の「ROOM」を組み合わせ可能。実現したい暮らしに合わせて自由に足し引きしてつくる、自分だけの秘密基地のような空間が実現できます。
ミニキッチンやトイレなどの水回り設備を設置すれば、より快適に過ごせそうですね♪
天井は三角屋根の形を活かした勾配天井仕上げ。ロフトや収納など様々な使い方ができます。
COCKPITシリーズは、施工~仕上げまですべて工務店が行うフルビルドと、材料+ベタ基礎+作り方までを工務店がサポートするハーフビルド、材料の販売のみのセルフビルドの3つのコースが選べます。
詳しいプラン内容やデザインは関連ページからチェックしてみてくださいね。
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