住宅購入を考え始めたとき、多くの方が最初に迷うのが
「変動金利と固定金利、どちらを選べばいいのか」という問題です。
特に現在は、住宅ローン金利が長期間ほとんど動かなかった時代から、
金利が実際に動く時代へと環境が変わっています。
「変動金利の方が低いから変動でいいのでは?」
「これから金利が上がるなら固定の方が安全?」
「固定にすると毎月の返済が高くなるのが心配」
このように迷うのは当然です。
実際、住宅金融支援機構の2026年1月調査でも、
住宅ローン利用予定者が希望する金利タイプは、
変動型37.0%、固定期間選択型32.1%、全期間固定型30.9%と、
ほぼ三つに分かれています。
住宅購入者の多くが「金利上昇」を意識しています
住宅金融支援機構の同調査では、
今後1年間の住宅ローン金利について
62.0%が「現状より上昇する」と回答しています。
さらに、希望する住宅ローンのメリット・デメリットについて
「理解しているか少し不安」「よく理解していない」
「全く理解していない」と回答した方は合計61.3%でした。
つまり、多くの購入検討者が
「金利は上がりそうだと思っている。しかし、どう選べばいいか分からない」
という状態にあります。
LIFULL HOME’Sが2026年6月に実施した調査でも、
住宅ローンを払い切れるかについて
95.1%が何らかの不安を感じているという結果が出ています。
一方で、同調査では利上げ局面でも
変動金利を選ぶと回答した方が56.0%でした。
これは、
- 将来の金利上昇は怖い
- しかし現在の返済額は抑えたい
- 固定金利の安心感にも魅力を感じる
という、住宅購入者の複雑な心理を表していると考えられます。
変動金利が向いているかは「金利」だけでは決まりません
変動金利を選ぶ際に重要なのは、
現在の金利水準だけを見ることではありません。
例えば住宅ローン返済が月10万円だった場合、
将来的に12万円、13万円になったとしても
家計に十分な余裕が残るでしょうか。
教育費、車の買い替え、固定資産税、住宅修繕費、
旅行、老後資金などを確保したうえで返済できるのであれば、
金利変動をある程度受け入れられる可能性があります。
一方で、
- 住宅購入後の貯蓄余力が少ない
- 教育費がこれから大きく増える
- 毎月の返済額が少し上がるだけでも生活が厳しい
- 将来の支出をできるだけ固定したい
というご家庭の場合は、
固定金利を含めて慎重に比較する意味があります。
固定金利のメリットは「得すること」ではなく「予算を固定できること」
固定金利の最大のメリットは、
将来の金利を予測しなくてよいことです。
毎月返済額が一定であれば、
教育費や老後資金など長期的な家計計画を立てやすくなります。
ただし固定金利は一般に、
借入当初の金利が変動型より高くなることがあります。
そのため、
「どちらが安いか」ではなく
「どちらのリスクを自分たちが引き受けられるか」
という視点で考えることが重要です。
住宅ローンを決める前に確認したい5項目
- 現在の手取り収入
- 住宅購入後も残したい毎月の貯蓄額
- 教育費・車・老後など今後増える支出
- 金利が上昇した場合でも返済できるか
- 何歳まで住宅ローンを返済する予定か
この5項目を確認すると、
「変動か固定か」という問題だけではなく、
そもそもの借入額が適切かどうかも見えてきます。
住宅会社を決める前に住宅ローンを整理しても構いません
多くの方は、
物件を見る → 気に入る → 住宅会社を決める → ローンを考える
という順番で進めます。
しかし、金利や住宅価格に不安がある現在は、
家計を確認する → 安全な予算を決める → 住宅を探す
という順番も非常に有効です。
予算が決まれば、
注文住宅・建売・土地・中古住宅を
同じ基準で比較しやすくなります。
「変動か固定か分からない」という段階でもご相談ください
テクノホームの無料住まい相談会では、
土地・建物・住宅ローンを一度に整理できます。
住宅会社が決まっていなくても問題ありません。
現在の収入・貯蓄・家賃などから、
無理のない住宅予算を一緒に考えます。
まとめ
変動金利と固定金利は、どちらが絶対的に優れているというものではありません。
大切なのは、
住宅ローン金利を予測することより、
金利がどう動いても生活を守れる借入額を決めることです。
「いくら借りられるか」ではなく、
「いくらなら安心して返せるか」。
住宅購入を考えるときは、まずそこから確認してみてください。
参考資料
住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」
LIFULL HOME’S「住宅ローンに関する定期意識調査(2026年6月)」
















