「今の家賃と同じくらいなら、住宅ローンも払えると思います。」
住宅購入をご検討される方から、非常によく聞く言葉です。
しかし、住宅購入において「毎月払える」という判断だけで予算を決めるのは危険です。
なぜなら、マイホームを購入した後に支払うお金は、住宅ローンだけではないからです。
住宅購入後に始まる「住宅ローン以外の支出」
住宅購入後には、住宅ローン以外にもさまざまな費用が発生します。
- 固定資産税
- 火災・地震保険
- 外壁・屋根などの将来メンテナンス
- 給湯器・エアコンなどの設備交換
- 庭や外構の維持費
- 自治会費など
さらに家計全体では、
- 子どもの教育費
- 車の買い替え
- 物価上昇
- 老後資金
- 収入減少
についても考えておく必要があります。
「返済できるか」ではなく「返済しながら普通に暮らせるか」
住宅ローンを考えるとき、本当に大切なのはこちらです。
住宅ローンを返済しながら、今まで通り家族で生活できるか。
家を買った結果、
- 旅行に行けなくなる
- 外食を極端に減らす
- 車を買い替えられない
- 教育費が不安になる
- 貯蓄がほとんどできなくなる
のであれば、住宅そのものに満足しても、生活全体の満足度が下がってしまう可能性があります。
住宅ローンを払いきれるか不安な人は珍しくありません
2026年1月のLIFULL HOME’Sの調査では、住宅購入検討者の94.2%が、
住宅ローンを払いきれることについて何らかの不安を感じていると回答しています。
今後1年間の住宅ローン金利についても、購入検討者の71.4%が上昇すると予測しています。
現在、住宅購入に不安を感じること自体は決して特別なことではありません。
問題なのは、不安の中身が分からないまま住宅展示場や物件見学を続けることです。
先に「家」を探すから住宅購入が難しくなる
多くの方は、
物件を見る
↓
気に入る
↓
住宅ローンを計算する
という順番で住宅購入を進めます。
しかし、本来は逆です。
家計を確認する
↓
安全な住宅予算を決める
↓
その予算の中で土地・建売・注文住宅を比較する
この順番にするだけで、住宅購入の失敗リスクは大きく減らせます。
金利が1%上がっても生活できるかを確認する
変動金利を検討する場合、現在の金利だけで住宅ローンを考えるのではなく、
ある程度の金利上昇を想定した返済シミュレーションを行うことが大切です。
例えば、
- 現在想定している金利
- そこから+0.5%
- +1.0%
という複数パターンで月々の返済額と家計への影響を確認します。
そのうえで十分な余裕が残るのであれば、金利上昇に対する不安は「漠然とした不安」から「管理できるリスク」に変わります。
住宅購入は「物件選び」より先に「家計設計」
私たちテクノホームでは、住宅購入を検討されている方に、最初から物件をおすすめすることを目的としていません。
新築建売、土地からの家づくり、注文住宅。
どの選択肢が適しているかは、ご家族によって異なります。
だからこそ、まず住宅ローンと総予算を整理することから始めます。
住宅予算が分からない方へ
「銀行からはいくら借りられるのか」ではなく、
「自分たちはいくらまでなら安心して返せるのか」を一緒に整理します。
まだ購入時期や住宅会社が決まっていなくても問題ありません。
まとめ
住宅ローンで一番大切なのは、「今日払えるか」ではありません。
10年後、20年後も家族が無理なく生活しながら返済できるかです。
住宅価格や金利だけを見るのではなく、家族の人生全体から住宅予算を考える。
それが、金利上昇時代の住宅購入で最も大切な考え方だと私たちは考えています。
【参考】LIFULL HOME’S「住宅ローンに関する定期意識調査(2026年1月)」。本記事の金利シミュレーションは考え方を示すもので、将来の金利水準を予測・保証するものではありません。
















