コラム

構造の梁を大胆にあらわした「梁見せ天井」は、ダイナミックな空間がつくれてナチュラル感も出せる、おしゃれな新築を建てたい方におすすめの内装デザインです。

今回は、埼玉の工務店テクノホームが手がけた梁見せ天井のある家の実例をたくさんご紹介します。

新築で、勾配天井との相性も抜群の梁見せ天井を取り入れたい方や、梁見せ天井で悩みがちな照明の選び方を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

 

梁見せ天井とは

梁見せ天井とは、木造軸組工法の建築で梁を見せる天井のことを指します。通常、構造の梁は天井材の上（天井裏）にあるため見えることはありません。

梁見せ天井は、天井材をなくした状態（勾配天井）、または天井材の位置を高くして、梁のすべてまたは一部をあえて見せる手法です。

 

梁見せ天井のメリット

天井が高くなり開放感が出る

梁見せ天井は、梁が見えるようにするために天井の位置を高くしたり、天井裏（小屋裏空間）を無くして勾配天井にしたりする方法で実現します。

そのため、天井が通常よりも高くなり縦に空間が広がるので、開放感いっぱいの広々とした室内になります。

 

木のあたたかみのある内装になる

梁見せ天井は、木でできた梁を室内にあらわすことで、自然素材のあたたかみを感じるナチュラルテイストの内装を実現できます。無垢材の香りが広がる気持ちの良い家にしたい方にも、梁見せ+板張りの勾配天井がおすすめです。

また、面積の大きい梁の色味を室内ドアや窓枠などの建具の色と合わせることで、統一感のあるおしゃれなインテリアデザインに仕上がるのもメリットです。

梁の色はダーク系ならナチュラルモダンや和モダン、薄い色ならサーファーズハウスや北欧風など、様々な内装デザインに対応できますよ。

 

構造の力強さ、安定感を感じる

クロス張りだけだと単調になりがちな室内も、見せ梁によってアクセントが生まれ、構造の力強さ・ダイナミックさをダイレクトに感じられます。

梁見せ天井は安定感や安心感を感じるという方も多くいらっしゃいます。

 

 

化粧梁（見せ梁）と構造の梁見せの違い

梁見せ天井には、構造の梁をそのまま見せる方法と、構造の梁とは別にデザイン・装飾の目的で取り付ける「化粧梁（見せ梁）」の2パターンがあります。

構造の梁をそのまま見せる方法は、小屋裏空間の一番下になる部材「小屋梁（こやばり）」や、2階の床を支えるための「床梁（二階梁）」、桁と桁の間に45度に取り付ける「火打梁（ひうちばり）」などを見せる形になります。

構造の梁は、建物を支えるための部材なので、太さや長さ、位置を自由に変えられないのがデメリットです。

 

化粧梁はデザイン・機能の自由度が高い

一方、化粧梁は、構造梁とは別に取り付ける装飾部材です。そのため、位置や太さを自由にアレンジできます。

化粧梁は、はじめから構造の梁が見えている勾配天井の見せ梁にはあまり向きませんが、平天井や、吹き抜けの1階と2階の間などにアクセントとして使われることが多いです。

また、ツーバイフォー工法のように梁が見えない工法でも、化粧梁を使えば梁見せ天井を実現できます。

さらに、化粧梁は素材も自由なので、中を空洞にして照明やAV機器などの配線を通せるのも大きなメリットです。

化粧梁は自由な位置に取り付けられるのがメリットですが、見た目だけを重視して取り付けると、エアコンや家具がうまく納まらなくなることもあります。事前に電化製品や家具の位置をシミュレーションして位置を決めるようにしましょう。

 

梁見せ天井のおしゃれなリビング実例

ナチュラルなインテリアにマッチした梁見せ天井のリビング

無垢材のフローリングと白で統一されたナチュラルな内装にぴったりの、見せ梁天井を組み合わせた2階リビングの実例です。リビング上部を勾配天井にしたことで、光がより多く入り、梁も引き立ちます。

梁に取り付けたダクトレール照明やシーリングファン、ソファをダーク系の色にしたことで、空間全体をうまく引き締めてくれています。

こちらの事例の詳しいプランは関連ページからチェックしてみてくださいね。

 

無垢材の香り広がる気持ちの良いリビング

フローリングだけでなく、壁にもふんだんに無垢材を使った内装に、見せ梁を取り入れることで、木の見える面積が増え、家中に木の良い香りが広がるナチュラルで健康的な家になりました。

間取りはスキップフロアを採用して、リビングの0.5階上にセカンドリビングとしても使えるフロアをつくりました。家全体が1つの大空間のような間取りで、家族がどこにいても分かりやすくコミュニケーションしやすいおうちです♪

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ダイナミックな見せ梁がアクセントの吹き抜けリビング

梁見せと言えば吹き抜けを思い浮かべる方も多いと思います。こちらは、吹き抜けの梁がとてもダイナミックなリビングの実例です。梁の位置に照明を付けることを考えてインテリアの配置も考慮しながら緻密に設計しました。

リビングは吹き抜けで開放感を出し、ダイニングキッチン上部は落ち着ける平天井にして、シーンに応じて快適に過ごせる工夫もしています。

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梁見せ天井がもっとおしゃれになる！照明アイデア

・梁見せ天井はシーリングライトの邪魔になる？

梁見せ天井に一般的なシーリングライトを取り付けると、梁が光を遮って、光が当たらない空間ができることがあります。

梁が長く出ている場合や、勾配天井にしている場合の照明は、梁や天井、壁に取り付けるダクトレールを使ったスポットライトや、好きな高さに調節できるペンダントライト、壁に取り付けるブラケット照明などがおすすめです。

また、必要に応じて置き型のスタンドライトを活用するのもおしゃれです。大きな照明で空間全体を照らすよりも、必要な場所にそれぞれこだわりの照明を設置することで、オシャレ度が格段にアップしますよ♪

 

・ダクトレールを利用した照明の事例

梁にダクトレール+ペンダントライトを組み合わせる照明は、インテリア好きの人に今人気の手法です。ダクトレールは好きな位置に照明を動かせるので、多少の模様替えにも対応しやすいのがメリット。

上の写真もダクトレール+ペンダントライトの組み合わせです。ペンダントライトは新品からアンティーク品まで、デザインが豊富なので、自分のお気に入りのライトを探すのもとても楽しいですよ♪

 

・ペンダントライトを利用した照明の事例

ダクトレールを使わず、ベッド上の化粧梁に直接ペンダントライトを設置した事例です。寝室や子ども部屋など、4.5～6畳程度のお部屋におすすめ。お部屋全体を照らす照明はダクトレール+スポットライトで対応しています。

上の写真は、勾配天井に直接取り付けた、個性的なデザインのペンダントライトです。コードを木片に巻きつけて、長さ調節＆オシャレ度もアップ。

 

 

まとめ

今回は、おしゃれな内装づくりにおすすめの、見せ梁・梁見せ天井の魅力をご紹介しました。

梁見せ天井は、勾配天井と組み合わせることでダイナミックで開放感いっぱいのリビングをつくれます。もちろん、平天井でも天井が高くなり、梁がインテリアのアクセントになってとてもおしゃれに仕上がります。

梁見せ天井は、梁を出すことによって天井に凹凸ができるため、照明をあらかじめしっかり計画しておくことが成功のポイントになります。今回ご紹介した施工事例も参考に、理想の素敵なリビングを実現してくださいね♪

 

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